超短編
橋の下に看板を拾いに行く。風に飛ばされた看板の吹き溜まりがあるのだ。飛ばされた看板はなぜか小さい。かつては堂々としていたであろう看板を摘み上げてはポケットに突っ込む。金属製の看板には要注意だ。手を切る。猫に引っ掻かれたのとそっくりの傷だ。