超短編
黄色の蝶がうろうろしているのだ。ひらひらではなく、うろうろと。「もしや、所番地がわからないのか」案の定、ポストの周りを飛び回り一つ一つ確認しているようだ。恋文は無事届くだろうか。
ルナールの『博物誌』が元です。