躁鬱なドーバーのじいさん、相当な素封家になり、浮かれて草原を駆け回る。
どでかい蜂にチクリと刺されて、じいさんは我に返った。
手元のお金は借りた金。騙されたんだ、破産したんだ、糠喜びだ、なんてこった。
蜂に刺された鼻と膝を真っ赤に腫らして、うろたえたじいさんはドサクサに紛れドーバーに後戻り。
There was an Old Person of Dover,
Who rushed through a field of blue Clover;
But some very large bees,
Stung his nose and his knees,
So he very soon went back to Dover.
エドワード・リア『ナンセンスの絵本』