2009年7月14日火曜日

祈り

生命の清きも穢れも抱く恒河に、一人の少女が身を浸している。
恒河は、少女のホトから初めて垂れ落ちた血を、自身の一部として取り込む。
下流では、とうの昔に齢を数えるのを止めた老婆が、祈りの言葉を唱えながら沐浴する。
老婆の周囲ではしきりとあぶくが立っている。生命に成り損ねたものたちの叫び。老婆はそれを掌で掬いあげ、天に向けて放ち続ける。

(165字)

このたび、タキガワさんの尊敬する人を務めることになりました、ひょーたんです、こんにちは。
……。
考えてみても、何を尊敬されたのか、さっぱりわかりません。取り敢えず、私は初めて会った時からタキガワさんが好きです(告白)。