懸恋-keren-
超短編
2008年2月19日火曜日
テキーラは夜に呑め
「テキーラは昼間っから呑むものではないのよ。ろくでなしになる、とか、アル中になるって言いたいわけじゃないの。……毎日のように昼間にテキーラを呑んでいると、竜の舌で舐められてしまうのよ。わたしの旦那は、それで死んだ。最後は気持ちよさそうに仰け反って、泡を吹いて、そのまま。服を脱がせたら、体中が濡れてた。竜の涎だったの。」
女の手が腿を掠めた。竜の舌は、赤いのだろうか。
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