懸恋-keren-
超短編
2007年9月18日火曜日
九月十八日 靄の向こうから
ドライアイスはすらすらと白い二酸化炭素を出し続けていた。
この白い靄から何か出てこないかしら、例えばごちそう、例えば気になるあいつ、例えばカッコいい自転車。
と思っていたら、靄から現れたのは、ウサギだった。白いからよく紛れること。
次の投稿
前の投稿
ホーム