懸恋-keren-
超短編
2006年10月11日水曜日
ふかふかのかぶ
隣のおばあさんが、かぶを手で揉んだり握ったりしている。
滑らかなかぶはシワシワの手の中で、珠のように弾んでいる。
私はお腹を鳴らしながら、それを見ている。
しっかり揉まれたかぶは、すっかりテンテンが取れ、ふかふかになり食べ頃になった。
ふはふはしながら一口噛ると塩が利いて旨かった。
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