2002年9月15日日曜日

闇盗人

真っ暗な部屋でレコードを静かにかける。
コーヒーにブランデーを垂らしながら。
聴くものは気分次第。クラシックでもロックでもいい。
今夜も部屋の明かりを消す。
だが、闇は来てくれなかった。
また向かいの家が夜更かししているな。
少しイラつきながらカーテンを閉めようと窓に近付く。
しかし、今夜の闇盗人はお向かいサンではなかった。
カーテンは開けっ放しにしておくよ。
そう呟くと望月が笑った、ように見えた。