超短編
庭の虫の声が例年になく音痴なので、コオロギ男爵を指揮者に迎えたい。(33字)
素敵な手鏡が欲しいのに、なかなか気に入るものが見つからないので、お月様をピカピカに磨いて、綺麗に映る鏡にしたい。(55字)
ちょうどお茶をカップに注ぐ頃に帰られてしまうと思うが、よい茶葉が手に入ったので、お茶会にウルトラマンを招待したい。(57字)
懐が寂しいので、巨峰、ゴルビー、シャインマスカット、キャンベル、ナイアガラ……一房に好きな品種がすべて生っている葡萄が食べたい。(64字)
冬に備えて、各地の灯油配達の車から流れるメロディーを長調に変えたい。(34字)
ポケットを叩いて作るビスケット、雨の日はどうも不作なので、防水仕様のビスケット製造ポケットを作りたい。(51字)