2025年4月27日日曜日

#春の星々140字小説コンテスト「原」投稿作

科学が極まり、人類は自然との共存を必要としなくなった。環境が破壊されても繁栄は続くと考えられ、神も祖先も忘れた。ここは最後の原生林。樹齢の長い巨きな木々と、虫や小動物たちが暮らす。たった一つとなった森林に世界中から人々が集まる。手を合わせ、天を仰ぐ者が現れ始めた。「祈り」が蘇る。(140字)