超短編
四月某日、晴。西日が埃を照らしている。無視するには輝きすぎている埃、埃、埃。仕方なく箒を手に本日二度目の掃除を始める。朝、掃いたものは何だったのか。やけに消しゴム屑が多い。今日は書き物をしていない。卓上に見知らぬ帳面と禿びた鉛筆、消しゴムが転がっていた。中は覗かず、そっと閉じる。(140字)