超短編
世界各地から届くおじさんからの手紙には、いつもヘンなハンコが捺してあった。 「何でハンコ捺すの?」 ――遊印。かっこいいだろ? 「なんて書いてあるの?」 ――大人になったら読めるようになるよ。 既に叔父の年齢を越えた。「秉燭夜遊」の通りに叔父は生きた。青田石を握ってみる。重く冷たい。
+++++++++++予選通過