超短編
安心した途端、腰が抜けてしまった。笑っているんだか泣いているんだか、自分でもわからない。そんなことがあってから、私の身体は芯がずいぶん軟らかくなってしまった。骨はちゃんとしているのだけど。にっこり笑うのも、うっすら涙が浮かぶのも、その場にしゃがみ込んで、湧き出る感情をいっぱいに味わう。