懸恋-keren-
超短編
2021年11月6日土曜日
どんぐり #ノベルバー day6
毎秋、おいしいどんぐりの見分け方を須田爺さんに習うが、次の秋になるとすっかり忘れている。
「爺さんはどうして覚えていられるんですか」と尋ねると、「覚えていられるもんか。ゾウムシに訊くんだ」と言う。そういえば、このやりとりも毎年のことだ。
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