懸恋-keren-
超短編
2021年11月26日金曜日
対価 #ノベルバー day26
私は小さな絵を描く。あなたはおいしい珈琲を淹れる。貧乏画学生だった頃からの習慣だ。私の絵がどうしようもなく好きなのだとあなたは言うが、自分の絵が増殖する喫茶店は日に日に居心地が悪くなる。「お金を払わせて」と言っても聞き入れてもらえない。
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