超短編
「あっかんべー」の声に振り返ると、小さな男の子が舌を出していた。
負けじとおもいっきり「あっかんべー」としてやったら、男の子はキャッキャと喜んだ。
それ以来、あらゆるものが「あっかんべー」をせがむので困っている。
昨日は蓑虫に、今日は電信柱に「あっかんべー」を披露した。