懸恋-keren-
超短編
2007年4月17日火曜日
四月十七日 神妙な佇まいで待つ
焼香の順番を待っているような風情で立っているおじさんがいた。
ここは駅のホーム。おじさんが待っているのは、電車だ。お焼香ではない。
おじさんのカバンのファスナーには、金色のウサギのキーホルダーがついていた。
なんとなく、納得した。
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