私が学生時代、もっとも親しくしていた男は、異なる星の人だった。
「なんと言う名の星なのだ?」
と尋ねと友は歌うように発音したが、何度真似てもその銀色の声は出なかった。
私は声を聞きたくて、いろいろと質問した。
両親の名は? 兄弟の名は? 好きな食べ物は? Good morning.はなんと言う?
今思うと、なんて失礼なことをしたのだろう。
しかし彼は、嫌な顔せずに答えてくれた。
彼は今、病院にいる。まもなく死ぬだろう。
銀色の血液をした人は、地球にいない。
《Buzok》
ブゾックはレバノンのギター系の弦楽器