懸恋-keren-
超短編
2004年3月23日火曜日
ぐ
偶然、愚息に会ったんだ。
久々に見る愚息は相変わらず愚鈍そうで、具足を身につけているもののグロテスクな姿だった。
グリセリン塗った頭はグニャグニャでグズグズ鼻をすすりながら「ぐへ」とも「ぐひゃ」ともつかないグウの音を出していた。
「グミ」とグリグリした手をぐいと差し出すので
仕方なくグミをやった。
愚息は礼も言わずにぐんぐん歩いていった。
おっと、愚痴が過ぎたようだね。グッドバイ
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