懸恋-keren-
超短編
2004年3月12日金曜日
い
井戸の中の椅子に居座る医師はいつまでもいなくならないイガグリ頭の居候に苛立ち、いつも威嚇用の雷をいじっていたがいつしか居眠り、いびきをかきはじめた。
居候は意気軒昂いきり立った。
医師を虐めようと委員会で言い放つ。意義なし。居候の以外にだれもいないのだから。
居候は急いで井戸を這い出し井戸の入り口から石を入れる。
命乞いむなしく医師は一瞬で生き埋め。
医師の遺志により遺骨は田舎の池のイグアナの餌になった。
なんて卑しく忌まわしいこのイガグリ頭の居候。
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