懸恋-keren-
超短編
2002年5月16日木曜日
HOLD UP
「手を挙げろ!」
「!」
「・・・…驚かせて悪いな。ちょっとやってみたかったんだ。でもせっかくだから頂いて行こうか。」
お月様はそう言って嬉しそうに去っていった。
何がなくなったのかわからないまま家に帰り、鏡を見て気付いた。
その夜は恐ろしくて月を見ることができなかった。
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