2002年5月10日金曜日

コウモリの家

その客は、一晩中、酒と花を愛でていた。
ただ、それだけだった。
こちらも、ただそれを見ているだけだった。
そして、彼は誰時になり
「では、失敬」
と窓から飛び出していった。
追いかけると、噂の幽霊屋敷へと入っていった。