懸恋-keren-
超短編
2002年5月31日金曜日
お月様が三角になった話
お月様は自分がまるいのを自慢に思っている。
「どうだ!まぁるくていいだろう?マルは美しいのだ」
「こちらではサンカクが重宝なんですよ。ほら、あのタワーを見てごらんなさい。サンカクがいっぱいだ」
「・・・あれは人気があるのか?」
「すごく有名だし、人気だよ」
十五夜、こちらを見上げた者たちの驚きように、月はご満悦だった。
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