2002年3月25日月曜日

月とシガレット

眠れずに過ごし、あたりが明るくなってきてしまった。 

庭に出て一服しながら、見上げると、白い月も紫煙を燻らせている。

「お月さんは、タバコお好きなんですか?」

「まあね。寝る前の一服がうまいんだ」

「それ、本当にうまそうだな。」

「どうだい?取り替えてみないか?」

月の吸っていたシガレットは、ひんやり黄色い味がした。