2002年3月19日火曜日

星をひろった話

街燈は今にも切れそうな暗さ。外套の前を合わせ、急ぎ足。

と、なにかにつまずいた。

見ると不自然な石が落ちている。拾って、手のひらに載せ、フッと息を吹きかけた。

ふぁァ。と光ったそれは身震いして空へ帰っていった。 「星だったか」

つぶやいて、再び急ぎ足。