2026年6月8日月曜日

暮らしの140字小説70

六月某日、雨のち曇。雨が止んだので、苔たちのご機嫌伺いに出掛ける。自転車置き場の下、ブロック塀の陰、ごみ集積所の裏。しゃがみ込んで苔に話しかけていると犬に吠えられる。しっとりと濡れて緑を濃くした苔たち、元気そうで嬉しい。苔の顔と名前が一致しない不勉強を詫びながら、苔を巡って歩く。