2025年5月2日金曜日

暮らしの140字小説8

四月某日、晴。先日、仕方なく買った石鹸の使い心地に慣れない。早く使い切ってしまいたいと思う。シャツの襟に擦り付けるとか。シャボン玉にしよう! それが最もよい使い道だ。早速シャボン液を作る。何度吹いても、ふわふわ舞い上がらず、矢のように真っすぐ飛んでいく。この石鹸は、もう使えない。