ある暑い朝のことでした。
ありんこがあじさいの葉の上を行脚していると、あひるに会いました。
「あけましておめでとう、あひる」
ありんこは愛想よく挨拶をしましたが、あひるは「ああ」と言ったきりでした。
あっけらかんと、あひるは去っていきましたが、実はアヒージョとの決闘が待っていたのです。
あぶらぎったアヒージョとあざといあひるには軋轢がありました。
ありんこはそうとは知らず、あひるについて行きました。あひるを愛していたのです。
アヒージョとあひるが争っている間、ありんこは暴れていました。
新しい穴を開けたのです。
架空非行 第7号