超短編
新しく引っ越してきた町の商店街には立派な果物屋があるのだが、客を見掛けたことがない。
商売やっていけるのかと訝しんでいたが、魚屋のおばさんが「あそこはカブトムシにしか売らないのよ」と教えてくれて合点する。