懸恋-keren-
超短編
2012年3月4日日曜日
仲のいい犬と猫
猫が寝心地のよい場所を探しまわって辿りついたのは、犬の腹だった。
寝てばかりの猫の寝台になることを嫌がっていた犬も、次第に慣れていった。
猫のヒゲから得る情報は、犬にとって、非常に新鮮だったからだ。
ひなたの匂いにを嗅ぎ分けられるようになった犬と、ドッグフードも食べる猫は、今日も窓際でうたたねをしている。
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