懸恋-keren-
超短編
2004年5月26日水曜日
わ
鰐の登場に湾岸は沸いた。
そこにいる男も女も皆、ワクワクとしているようである。
わたしには訳がわからず、ワトソンくんに聞くと僅かに顔を歪曲させた。
わたしにはワトソンくんが笑ったのかどうかもわからなかった。
鰐が通ってできた轍に鷲が群がるさまは、なぜか猥雑な光景だった。
男も女もこれを期待していたのか。
次の投稿
前の投稿
ホーム