2026年2月8日日曜日

暮らしの140字小説60

二月某日、雪。空から水分が与えられた。ずいぶん久しぶりのことだ。土埃を巻き上げていた畑も少しはしっとりするだろうか。鳥はさすがに気配を消している。雪化粧をした畑の合間を長靴で歩き、町外れの小屋へ出掛けた。小さな人工紙片を三度、アルミニウム箱に入れる。祈る。手袋を忘れそうになった。