2026年1月31日土曜日

#冬の星々140字コンテスト「天」投稿作

よく寝込む子供だった。起き上がれないが、眠るほどでもない。布団の中から天井を眺めるだけの時間を長く過ごした。長押に蜘蛛や蛾がいると、嬉しかった。天袋の戸が音もなく開き、白い手が伸びて彼らを捕らえ、引っ込む。あそこに雛人形が仕舞われているのを知ったのは、もう少し大きくなってからだ。

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一次選考通過