懸恋-keren-
超短編
2015年1月27日火曜日
一月二十七日 ゆっくりの一日
いつもにまして時間がゆっくりと流れている。
念入りに掃除をしたのに、まだこんな時間。
あんなに本を読んだのに、時計を見ると一時間しか経っていない。
昼寝までしたのに、まだこんな時間。
時計が壊れているんじゃないかしら、と思って家中の時計を見て回った。
一体何に騙されているのだろうか、と考え込んでいたら、あれ、もう夜中だ。
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