合歓
私の部屋の窓から、あなたに腕を回し、脚を絡める少女の姿が見えるのです。少女は毎日あなたの元にやって来ますね。少女が去ると部屋を出て、あなたのところに向かいます。「ネムノキ」と、あなたには札が掛かっています。
葉を閉じて黙っているあなたを撫で、抱きつくと、すぐに大きな快楽がやってきました。胸を押し付けると、思わず声が漏れました。
あなたは、あ
の少女に、こんな淫らなことをしていたのですね。
今夜、あなたを伐ります。鋸も用意しました。もう、少女とあなたが睦み合うのを見たくありません。
そしてこの手紙は、あなたの根元に埋めます。伐られたあなたと、この手紙を見て、少女はどんな顔をするでしょう。窓から眺めるのが楽しみです。
妄想二人展