超短編
川沿いの道をズンズン歩いた。景色もろくすっぽ見ずに、歩いた。
なぜそんなに脇目もふらずに歩くのだ、と小走りのウサギに問われたが、自分でもわからない。
でも、川沿いの道でなければならいのだ、今日は。
脇目はふらなかったが、鼻は秋の川の匂いを敏感に嗅ぎ分けていたから。
歩いて歩いて、お腹が空いた。焼き鳥屋で乾杯。