懸恋-keren-
超短編
2012年10月31日水曜日
自動販売機
三台並んだ自動販売機、どんなに喉が渇いていようと右の自動販売機は絶対に使わない。
右の釣り銭口からは、いつも舌が出ている。
ベロベロと舌なめずりをしながらよだれを垂らしている。
あれで、釣り銭を取り出す指先をしゃぶられたら、きっと真っ赤にかぶれると思う。
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