あの巨大な金平糖(星らしいのだが、未だ確証は得ていない)を拾ってからというもの、流星とやらによく出会うようになった。彼らは夜空を瞬く間に駆け抜けるが、地上でも同じだ。
机に向かって手紙を書いているときや、道を歩いているときや、恋人とキスをしようとしているときにまで、頬や腕を掠めていく。おまけに鋭利な刃物でスッと切ったような傷がつくのだ。
捕まえてやろうと待ち構えても、いつ飛んでくるかわからない。ア痛ッと思った時には去った後。
ところが今しがた、蚊が一匹脛にとまっているのを叩き潰したところに、ちょうど流星がそこを通り過ぎたらしいのだ。
手の中で、白く光る金平糖のような物体が暴れている。先に拾ったものより少し小さい。潰れた蚊がへばりついて大変不愉快そうだ。
手の中にあるというのに、飛び続けようとするものだから、振り回されている。力一杯握り締め、腕を抱え込んでもまだ暴れる。
電信柱にぶつかりながら、もう隣町まで飛ばされた。
書きやすいタイトルと書きにくいタイトルが、決まってきます。
この少し後、英語のタイトルが三回来るのだけど、そこがまず山場だ。