2010年8月15日日曜日

月から出た人

「月には蓋が付いていたか?」
今度、宇宙飛行士に会ったら訊いてみようと思いながら、一部始終をぼんやり眺めていた。
生憎、宇宙飛行士の知り合いは居ないのだが。

数ヶ月迷っていたのだけど、原点に返る意味で。「五千五秒物語」開始します。まだどんなものになるかわからないけれど「四千四秒」ほどはっきりしたキャラクターものにはならないと思う。たぶん。

私は稲垣足穂ならびに『一千一秒物語』に心酔しているわけではない。よしんば、そうだとしたら、こんなことはしない。
模倣や二次創作をしたいわけでもない。そう見えることはあるかもしれないが。

『一千一秒物語』は「気付き」だった。
それまで短い話といえばきちんと構築されたショートショートしか知らず、そのようなものを自分で書くことはできないと思っていた。
一千一秒を読んで、こんなに短くてこんなに変な話を書いてもよいんだ、と容された気がした。その場で「こういう話をぽつぽつ書きながら年を取ろう」と思った。日記のように書いていけば、60代で10000作になる、と。