懸恋-keren-
超短編
2007年3月25日日曜日
三月二十五日 亡者と痴人の文字
子供のころにもらった手紙を整理した。
この箱の中の手紙の差出人多くは、既に亡き人か、筆を取れなくなった人だ。
私はそれを処分できない。
かといって保存するものでもない。文化財ではないのだから。
ただ、そのままにしておく。
それだけ。
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