懸恋-keren-
超短編
2007年3月22日木曜日
三月二十一日 色合わせ
時折、色と色がまぐわいを見せた。
溶け合うかどうか、ゆっくりと吟味し、なめらかに交わる。
ぶつかり合う色と色もある。勝ち負けはないのに。
よく似た二つの色は、如何に似ているかを主張すると同時に、個性を出したがる。
わたしはすべての色を褒め、愛でることしかできない。
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