私の行く先々で、鳩が熱心に食事をしている。このまま進めば鳩の横や前や後ろをスレスレに歩くことになるが、おそらくは鳩のほうが先に気がついて飛び立つだろうと思う。
ところが、今日はどの鳩も、私のことなどお構いなしに食事を続けているのだった。靴と鳩とがぶつかりそうなくらいな距離なのに。ここいらの鳩には警戒心というものがないのか、けしからん。いや、もしかすると私の気配がないのかもしれない。ふと不安になる。
2015年12月14日月曜日
【お知らせ】江崎五恵(絵)×五十嵐彪太(文)「妄想二人展」
江崎五恵さんと二人展を行います。
江崎五恵(絵)×五十嵐彪太(文)「妄想二人展」
会期:2016年1月7日(木)~2月1日(月)
定休日:火曜・水曜
時間:14:00~23:00
会場:カフェ百日紅 東京都板橋区板橋1-8-7 小森ビル101
交通:JR板橋駅西口徒歩4分 東武東上線下板橋駅徒歩3分 都営三田線新板橋駅A3出口徒歩6分
※喫茶店での展示です。1ドリンクオーダー願います。
江崎さんの鉛筆画に私が小さなお話(100字程度)をつけたものと、
私が書いた文を江崎さんが絵に仕立てたものを展示します。
特に後者は「妄想絵手紙(エロス度高め)」という設定で、絵の中に全文が描き入れられた「読む絵」となっています。 自分の文章が文字ごと「絵になる」のは、もちろん初めてのことです。絵画作品としても超短編作品としてもちょっと珍しいものになったと思います。お時間ありましたらお運びいただければ幸いです。
江崎五恵(絵)×五十嵐彪太(文)「妄想二人展」
会期:2016年1月7日(木)~2月1日(月)
定休日:火曜・水曜
時間:14:00~23:00
会場:カフェ百日紅 東京都板橋区板橋1-8-7 小森ビル101
交通:JR板橋駅西口徒歩4分 東武東上線下板橋駅徒歩3分 都営三田線新板橋駅A3出口徒歩6分
※喫茶店での展示です。1ドリンクオーダー願います。
江崎さんの鉛筆画に私が小さなお話(100字程度)をつけたものと、
私が書いた文を江崎さんが絵に仕立てたものを展示します。
特に後者は「妄想絵手紙(エロス度高め)」という設定で、絵の中に全文が描き入れられた「読む絵」となっています。 自分の文章が文字ごと「絵になる」のは、もちろん初めてのことです。絵画作品としても超短編作品としてもちょっと珍しいものになったと思います。お時間ありましたらお運びいただければ幸いです。
2015年12月10日木曜日
2015年12月7日月曜日
十二月七日 笛吹き男
男が吹いている縦笛は、どうみても「枝、そのまま」の状態で、見ようによっちゃ枝を咥えた変な人である。おまけにメロディーを奏でるわけでもなく「ボウー、ボ、ボーー」と鳴らしているだけだから、よしんば枝にしか見えない笛でなく、ちゃんとリコーダーに見える笛だったとしても、やっぱり変な人である。
男は笛を吹きながら池の周りをゆっくり歩く、男の後ろをついて歩く大量の者たちがいるのだが、いかんせん蟻なので、誰も彼が立派な笛吹き男だとは気が付かず、やっぱり変な人である。
男は笛を吹きながら池の周りをゆっくり歩く、男の後ろをついて歩く大量の者たちがいるのだが、いかんせん蟻なので、誰も彼が立派な笛吹き男だとは気が付かず、やっぱり変な人である。
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