2025年12月23日火曜日

暮らしの140字小説53

十二月某日、晴。年賀の葉書を準備せねばと思いながら、日が経っている。葉書の手配を馴染みの郵便配達人に頼んでいた頃が懐かしい。今はほんの数枚しか出さないが、黄色い老風船には出さねばなるまい。風船への手紙は郵便風船が配達する。馬の切手を貼って、赤い風船に括って、乾いた青空に飛ばそう。