超短編
七月某日、曇のち雨。残っていた茄子とオクラを小鍋で煮る。甘さ控えめの煮物にする。落し蓋があったほうがよさそうだが、鍋より落し蓋のほうが大きい。適当に紙を切ったら鍋の寸法にぴったりだった。調理器具たちから喝采があがる。普段は言うことを聞かないくせに。静粛に! ほら、やっぱり焦げた。(140字)