2023年1月22日日曜日

#1月の星々 「定」投稿作

押し寄せる蜂蜜に立ち竦んだ。予報は明日のはず。今年は佳い蜂蜜だという予報だったから準備万端に整えたかったが、急ぎ一年分の蜂蜜を集め始める。麗しい艶と香りに目眩がする。案の定、蜂蜜壺が足りず塩壺を流用する。壺の底に固まった塩が残っているが、鹹映ゆい蜂蜜は甘美で秘密の味がするのだ。