2015年9月14日月曜日

九月十四日 また、しゃぼん玉

公園に続く道。大きなしゃぼん玉が私の前を飛ぶので、ついて歩いた。
しゃぼん玉はちょうど頭くらいの大きさで、私の目の前を飛んでいる。いつもの道、いつもの景色が、しゃぼん玉を通してみるだけで、違う世界を歩いているような気分。ちょっと不安になって、時々キョロキョロまわりを見渡す。
もうすぐ公園に入るというところで、しゃぼん玉は唐突に墜落し、弾けた。私はしゃぼん玉が落ちて濡れた道を踏んでしまった。そして違う世界に落っこちたのだ。ここはしゃぼん玉の中の世界だって、私は知っている。