超短編
大黒天のお守りを財布に入れた。
「窮屈ではありませんか?」とお伺いを立てるが、ニコニコと笑みを絶やさない。
もしかしたら、こっそりしかめっ面をしているかも、と思って意味もないのに小銭入れを覗く。