懸恋-keren-
超短編
2014年4月11日金曜日
四月十一日
「樹木が年輪を重ねることと、古い本の頁を捲ることは似ている」
と、今日もウサギは頓珍漢なことを言っている。二杯目のアールグレイを飲みながら。
「少し寒い春の夜に、チーズを食べることは正しい行いだ」
それはちっとも頓珍漢ではない。
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