懸恋-keren-
超短編
2013年11月5日火曜日
奇行師と飛行師8
地上低く飛ぶことがうまくなってきた飛行師は、海に出た。
波しぶきをかぶりなんども墜落しそうになるが、飛行師は広々とした海上の飛行を楽しんで「ひゃっふへイ!」と、奇声を上げ続けていた。
奇行師と蝸牛男はいよいよ動転し、奇行師はハイヒールで耳栓をして念仏を唱え、蝸牛男は粘液を出しながら飛行師の背中の上で右往左往している。
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