超短編
ネオンの揺らめく町に憧れて歩き始めた少年は、いつの間にか杖をついていた。
いくつもの町を通り過ぎた。居心地のよい町もあったが、「ここではない」とま た歩き始めた。
憧れの町は目の前にあるように見えて、遠い。彼にしか見えない蜃気楼の町だと、本当は薄々気がついている。
#twnvday 11月14日ついのべの日 お題「幻」